最終更新日 2024年10月28日 by newsring
現代のネット社会では、当たり前のようにブログや掲示板に様々な事柄が書かれ、誰でもそれらの情報を見ることができます。
ネット上で公開された個人情報や書き込みなどが一度拡散すれば、後から消すことは極めて困難です。
そして、ブログや掲示板の開設者が風評被害を受ける事態に陥る可能性が高まると考えられます。
そのため、ブログや掲示板などが関係する風評被害対策に取り組んでいる会社が増えています。
ブログや掲示板に良からぬ内容などの書き込みをされた場合、名誉毀損に相当する内容については、ブログや掲示板から削除することができます。
■誰が書き込んだかの特定は難しい
また、場合によっては慰謝料の請求も可能になります。
ところが、一般的に名誉毀損に相当するような内容がブログや掲示板に書かれる場合、その書き込みは匿名で行われます。
つまり、誰がブログや掲示板に書き込んでいるのか不明である、ということになります。
ネット上で発生する以上のような風評被害や誹謗中傷などに関する書き込みについては、行政機関や警察などの力によって削除すれば良い、という意見も多くなっていると考えられます。
■表現の自由という権利
しかし、誹謗中傷などの被害を受けた被害者には心苦しいことに、表現の自由という権利と密接に関わってくる問題もあります。
ネット上における情報発信に関しては、発信者の表現の自由を尊重し、その内容は発信者の自己責任を優先する、といった表現の自由という権利の捉え方があります。
また、この捉え方を踏まえて通信の秘密厳守や個人情報の保護などの規制的な方針があり、国民の自由を考えたこれらの方針によって、皮肉なことに風評被害や誹謗中傷などが野放しにされている現状の問題につながっています。
自分で実施できる基本的な風評被害対策としては、まず自分のブログや掲示板に誰かを批判するような内容を掲載しないことが大切だと感じています。
■ネットリテラシーを磨くことも大切
また、社会通念や常識とかけ離れているような内容も書き込まないことが重要です。
第三者から書き込まれる内容については、それほど悪質なものでなければ、過剰反応しないつもりでいることもポイントだと言えます。
あまりにも酷い状況に陥り、自分だけの対応ではどうにもならないところまで至った際には、最終的な手段として、風評被害対策に取り組んでいる会社に依頼することが賢明だと考えられます。
大前提として、ブログや掲示板を開設する側も、それらを閲覧する側も、ネットリテラシーの能力をしっかりと磨くことが最も肝心なことであると感じています。