最終更新日 2024年10月28日 by newsring
平坦にならした土壌に丈夫な支柱を設置した後に、事前に組み立てておいた鉄筋コンクリートの部屋枠を取り付けて建設するのが3階建て以上の建物を意味するビルです。
このビルはマンションのように居住スペースにできるだけでなく、飲食店や営業職などの仕事場など多岐にわたって利用できるため特に建設物が多く立ち並んでいる都市部で活用されています。
ただ人口が密集する土地に作るからこそ、ビルの外壁を含めた設備が破損をすると多くの人々に危険が及んでしまうのです。
そのためビルを建設して利用する際には、所有者が責任をもって安全な状態を維持する必要があります。
その安全な状態を維持するために、所有者が実施するのが定期的に行うビルメンテナンスです。
外壁と内部設備の点検
このビルメンテナンスは専門の修繕企業に依頼し、決められて期日にしっかりと準備をしてビルの状態の検査と修復を行うのが仕事になります。
具体的な内容としては、外壁と内部設備の点検です。
外壁については、ビルの最上階から専用のクレーンを設置して人が乗れる土台を地上まで降ろして確認する形になります。
確認方法としてはおおまかに双眼鏡を使って目視をした後に、見た目ではわからない内部の破損を見極めるために棒で叩くなどをして響いた音で検査をします。
目視と音の反響で外壁に問題があると分かれば、その情報をビルの所有主に伝えたうえで工期を決めて修繕作業に入るのです。
外壁で問題のある場所の修繕が完了すれば、次に行うのが看板があればナットやねじが緩んでいないかそして腐食していないかを確認します。
これも落下をすればとても危険なので、ナットやねじそして腐食が進んでいれば一度取り外した後に看板の品質がまだ大丈夫なうちは新しい部品に付け替えるだけで終わります。
ただ看板自体が老朽化しているのであれば、所有主に依頼して破棄してもらい新しい看板を設置してもらうのです。
窓の状態を確かめる
外壁に問題がないと判断すれば、次は窓の状態を確かめます。
窓ガラスにも耐久性に限度があるため、一定年数がたつと汚れが落ちにくいだけでなく割れやすくなります。
特に地震災害が起きると、耐久性の落ちた窓ガラスは地上を歩く人だけでなく室内にいる人にも危険を及ぼします。
そのうえで窓ガラスも表面の目視と音で状態を確かめたうえで、危険な兆候があった時には取り外して新しい窓に付け替えるのです。
危険な窓がなくなった段階で、最後に長いモップと洗浄液もしくは高圧洗浄機を使って徹底的に外壁と窓の汚れをきれいにしてビルの外壁メンテナンスが完了という形になります。
空調設備と消防設備の確認
ビルの外壁に対する問題点が改善できれば、今度は内部のメンテナンスを確認する作業に入るのです。
内部のメンテナンスで最初に行うことは、空調設備と消防設備の確認になります。
空調設備は実際に作動してみて、冷たい風と暖かい風の双方がしっかり出るのか確認するのです。
もし設定温度よりも温度変化が得られない場合には、配管や機器のチェックを行い不備があれば修理するもしくは修理しても元に戻らないときには所有主に伝えたうえで新しい機器に設置しなおします。
消防設備は最も重要なポイントであり、3階建て以上になると避難に時間がかかるため消火設備やサイレンの設備は安全のために必須です。
これらの設備も作動をするかを確認したうえで、不備があった時には消火設備を担当する企業に手配をしてメンテナンスをしてもらいます。
特に消火設備の際に水ではなく電子機器を守るために設置数が増えている酸素供給を断つ設備を導入している場合には、危険が伴うのでしっかりと安全策を講じる必要があるのです。
電気関連と水道ガス関連をチェック
空調設備と消火設備のメンテン酢が終了したら、今度は電気関連と水道ガス関連をチェックします。
電気関連についてはビル全体で消灯と点灯ができるかを確認したうえで、点灯できなかった時には新しい設備に取り換えるのです。
そのうえで災害が起きた時に予備電源が作動するように、特設ルームもしくは屋上に設置した変電システムを確認します。
そして水道設備については、一般家庭と同様にビル全体の水稲設備を一度止めた後に水道メーターを確認します。
水道が止まっているのにメーターが動いている場合には、ビルのどこかで水漏れをしていることがわかるのです。
そこで配管のチェックとビル内の水道設備をくまなく確認して、問題が確認できれば取り換える作業に入ります。
基本的にガスを使う場合も同様で、ガス漏れがないかを確認して修繕するだけです。
最後に外側の窓と同様に、ビル全体の窓の状態を確認して古ければ取り外してそれ以外の部分を高圧洗浄機と洗浄機そしてモップを使ってきれいに仕上げます。
まとめ
先に言ったとおりにビルは居住スペースだけでなく、仕事場など多岐にわたって利用されるため都市部に生活する人たちにとって欠かせない建設物です。
ただ欠かせない建設物だからこそ、しっかりとメンテナンスをしないと様々な形で悪影響を与えます。
悪影響を与えないためにも、ビルメンテナンスは春休みや冬休みなど長期休暇で使わないときに1年に一度のペースで実施すべきです。